2024年6月21日に気象台から関東甲信地方、東海地方、近畿地方で梅雨入りしたことが発表されましたね。
平年よりも2週間以上も遅い梅雨入りで、関東甲信地方は史上3番目に遅い梅雨入りだそうです。
2024年の梅雨入りが何故こんなに遅くなってしまったのでしょうか?
今回は2024年の梅雨入りが遅い理由とその影響についてまとめてみましたので、ぜひご覧ください!
2024年の梅雨入りが遅いのはなぜ?理由は?
2024年の梅雨入りが遅い理由は何だったのでしょうか?
それは日本列島の南から東に位置する太平洋高気圧が弱いことで梅雨前線が例年よりも遅く北上してきたことによるものです。
ちょっと何言ってるかわからない。(サンド富澤風)
日本には3種類の気圧が関係していて
- 日本の西側にある中国大陸で発生する、暖かく乾燥した移動性高気圧(揚子江気団とも言う)
- 日本の南側の海上から張り出す、暖かく湿った空気を持った太平洋高気圧
- 日本の北側の冷たい海の上にできる、冷たく湿ったオホーツク海高気圧
この3種類の空気の塊がぶつかるところで前線が発生、つまり雨が降るわけです。
3種類の気圧のうち、太平洋高気圧とオホーツク海高気圧が梅雨時期に影響を及ぼし、両者のバランスが取れないと梅雨の時期が変わるというメカニズムになっています。
図も踏まえてもう少し、詳しく説明しますね!
そもそも梅雨って何?
そもそも梅雨とは何なのでしょうか?
それは揚子江気団・太平洋高気圧・オホーツク海高気圧の3つの気圧に挟まれた場所に雲が発生し雨が降ることです。
上の画像で言うと青と赤の線がいわゆる梅雨前線と呼ばれるもので、雨を降らせる雲になります。
しかし2024年に関しては日本列島の南東にある太平洋高気圧の勢力が弱く、梅雨前線がなかなか北上してこないことが梅雨入りの遅れを招いた原因です。
太平洋高気圧の勢力が例年よりも弱い原因は、日本より西にあるインド洋熱帯域の海面水温が高く積乱雲が例年より多く発生。
その後、低気圧となってフィリピン付近に到着するわけですが、例年よりもこの低気圧が多いため太平洋高気圧の勢力が弱まった結果として梅雨入りが遅れたといった理由になっているわけです。
つまり元をたどるとインド洋熱帯域の海面水温が原因、つまり2024年の梅雨入りが遅れた最大の原因は地球温暖化ということになります。
梅雨入りが遅いことによる影響はあるの?
さて、例年よりも梅雨入りが遅くなった2024年ですがその影響はあるのでしょうか?
考えられる影響は2つあります。
影響①:短期間に集中して豪雨となる可能性
1つ目の影響は短期間に集中して豪雨となる可能性があることです。
梅雨入りが例年より遅くなったとしても梅雨明けが遅くなるとは限りません。
しかし雨の降る量に関しては減るわけではなく、2024年の予想では例年並みかそれ以上になると予想されています。
そのため、短期間で集中した豪雨になる可能性が極めて高いです。
急なゲリラ豪雨になる可能性もあるため、2024年の梅雨シーズンは折り畳み傘を常備しておいたほうがいいかもしれないですね。
影響②:梅雨明け後に猛暑となる恐れ
2つ目の影響は梅雨明け後に猛暑になる恐れがあることです。
詳しい内容は割愛しますが、梅雨入りが遅く短期間で梅雨が終わった場合、南米ペルー沖の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」の発生率が高く、記録的な気温上昇を招くおそれがあります。
関東甲信の梅雨入りが最も遅かった2007年場合だと、岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で同日に気温40・9度を観測しています。
今年はしっかりと暑さ対策をして熱中症にならないように気を付けましょう!
まとめ
ここまで「2024年の梅雨入りが遅い理由と影響」についてまとめてみました。
- 2024年の梅雨入りが遅い理由は太平洋高気圧の勢力が弱いから。
- 太平洋高気圧の勢力が弱くなった原因は地球温暖化によるもの。
- 短期的な豪雨や梅雨明けの猛暑に注意。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございます!
それでは!
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